ザ・ファイナル!ユキム・クラシック LP コレクション最終章です。
300 セット限定販売 第 5 回/第 6 回 YUKIMU CLASSIC LP COLLECTION [LIMITED EDITION]
EMI HMVの珠玉の名作をオリジナル・マスターから高品質アナログ・レコードへ。世界最高峰のプロセス で製作されるユキム・クラシック LP コレクションがいよいよファイナル・リリースを迎えます。全 6 回リ リースされた 36 タイトルがクラシック・ライブラリーの金字塔となることは間違いないでしょう。
Campaign
第5弾セット型番 YKMLP-SET5 ¥36,000(税別) (6タイトル6枚組) 2018年8月 発売中
第6弾セット型番 YKMLP-SET6 ¥39,000(税別) (6タイトル7枚組) 2018年11月 発売予定
ユキム・クラシック・コレクションは、Warner Music から版権を取得した International Audiophile Recording Ltd. と株式会社ユキムの契約により日本国内販売されています。
International Audiophile Recording Ltd. は、イタリアの音楽誌「CD CLASSICA」、「ORFEO」の創刊に関わり、また同誌の発行人を務めるピエール・ボルダック氏の会社で英国が拠点でイタリアにもオフィスがあります。ユキム・クラシック・コレクションは、彼の尽力により実現したプロジェクトです。
2018/8月 発売中 第5回<<セット型番:YKMLP-SET5 \36,000/税別(6タイトル6枚組) >>
YKMLP-0025: 1.1 LP: HMV ASD 3002アンドレ・プレヴィン指揮 / ロンドン交響楽団、 ホルスト[組曲「惑星」 作品32]
オーディオ・ファイルの多くは、ズ-ビン・メータとロサンゼルス交響楽 団により演奏されたデッカのレコーディングを好みます。しかし私はこの EMI のレコーディングにおいて、より自然なバランスと熱情的な演奏を見出します。「二人のクリストファー」と呼ばれたクリストファー・ ビショップとクリストファー・パーカーによって、1973年に録音された そのサウンドは暖かくてパワフル、そして精巧に仕上げられています。 デッカや EMI の録音で使用されたロンドンのキングスウェイ・ホールでそのサウンドは鳴り響いています。才能のあるエンジニアが、同じモチーフをどのようにクリエートしたか理解するために、両方のレコーディングを聞くことは大変興味深いことです。
録音:ロンドン、キングスウェイ・ホール 録音日:1973年9月
YKMLP-0026: 2. 1 LP: HMV ASD251トーマス・ビーチャム指揮 / ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、
ニコライ・リムスキー=コルサコフ [シェヘラザード]
私は、多くの人が RCA Living Stereo のライナーの LP が好きであるという事は知っています。
ここでのビーチャムの解釈は、有名な RCA のLPより大きなパフォーマンスで、ほとんど同じクオリティで録音されていると思いこのコレクションへ追加しました。ある人はこれより少し近い RCA のバランスを好むか もしれません。しかし、少し離れたバランスで録られたこの EMI レコー ディングのオーケストラは、コンサートホールの15列から20列目辺りでどのように聞こえるかという、より現実的な体験を与えてくれます。ビーチャムの解釈は、このシェヘラザードでは決して大げさではなく常に繊細さをもって、感覚に訴えそれを喚起します。この LP は偉大なレコーディングの一つと言えるでしょう。
録音:キングスウェイ・ホール 録音日:1957年3月
YKMLP-0027: 3. 1 LP: EMI COLUMBA SAX2466カルロ・マリア・ジュリーニ指揮/
クラウディオ・アラウ(ピアノ)、フィルハーモニア管弦楽団 ブラームス [ピアノ協奏曲第2番]
アラウとジュリーアーニのアプローチは、とてもロマンチックです。テンポは通常より少し遅めですが、それはアラウの素晴らしいフレージングの美しさを浮かび上がらせ、またスコアの力と感情に訴えるインパク トが聞き手の魂に伝わります。これは、魂に訴えかけるような内に秘められた思いが伝わってくる演奏です。
録音:アビーロード・スタジオ 録音日:1962 年 4 月
YKMLP-0028: 4. 1 LP: ERATO STU 70731クルト・レーデル指揮 /
ミュンヘン・プロ・アルテ管弦楽団 レオポルド&W.A.モーツァルト [おもちゃの交響曲、行進曲]
私は、エラート・レーベルの多くの素晴らしい作品の中からこの 1 枚を選びました。このレーベルのほとんどの作品は本当に素晴らしい音です。それらは人工的なエンハンスをほとんど感じさせない音を持っています。 フランスにあるこの会社によってレコーディングされた大部分の作品は、 小さなオーケストラ・アンサンブルのためのものでした。そしてその特色を存分に活かした LP が本作です。この LP はモーツァルト親子による作品が含まれています。メインの作品「おもちゃの交響曲」は聞く人を楽しませ、そして子供たちにとって大きな喜びを与えます。レーデルの この作品への解釈は自由な精神と言うべきでしょう。
録音:ミュンヘン 録音日:1972年
YKMLP-0029: 5. 1 LP: Columbia SAX2281ダヴィッド・オイストラフ(バイオリン)、
スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(チェロ)、レフ・オボ ーリン(ピアノ)、
シューベルト[ピアノ三重奏曲 第一番変ロ長調 作品99 D898]
完璧な正確さとダイナミクスをブレンドしたようなパフォーマンス。オイストラフの信じられないほど美しいトーンが、クヌシェヴィツキーのチェロとオボーリンのピアノの暖かいフレージングと相まって私達に届いてきます。この3人のミュージシャン達は、感情的な強さのレベルを理想的なアンサンブルで表現しています。サウンド・ステージ上で見事にブレンドした3つの楽器は、お互いにソリストの演奏の際にも素晴らしいバランスを提供してくれています。
録音:アビーロード・スタジオ 録音日:1958年5月
YKMLP-0030: 6. 1LP: HMV ASD2750
エイドリアン・ボールト指揮/ ロンドン交響楽団、エルガー [エニグマ変奏曲 作品36]、
ヴォーン・ウィリアムズ[イギリス民謡組曲(3曲)、「グリーン・スリーブス」による幻想曲]
英国の音楽は、しばしば1つの作品に集約されます。そのひとつがエルガーの「エニグマ変奏曲」です。
ボールトはこの作曲家をよく知っていて、多くの作品のレコーディングをしました。中でもこの作品は彼の最も素晴らしいバージョンであり、また非常に良い音でレコーディングされています。 このLPについて興味深いことは、「ヴォーン・ウィリアムズ」においてです。「グリーン・スリーブス」の「ファンタジア」は多くのフィーリングで演奏されています。ロンドン郊外や、特にイングランド南部に旅行した人々にとって、このイングランド・フォークソングは、間違いなくその場所を連想させてくれます。調和と喜びが共存し、静かな英国の村の日当りの良い暖かい空気を蘇らせてくれる「ヴォーン・ウィリアムズ」は、英国の緑豊かな田舎にある素晴らしい風景そのものなのです。
録音:1970年8月 録音日:キングスウェイ・ホール
第6回(2018年11月発売予定) <<セット型番: YKMLP-SET6 \39,000/税別(6タイトル7枚組) >>
YKMLP-0031A + YKMLP-0031B: 1.2 LP: COLUMBIA SAX5281/2
オットー・クレンペラー指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団マーラー [交響曲第九番]
録音技術の意味において、この作品はコロンビアの偉大なサウンド・レコーディングの一つに入ります。
迫力ある低音から繊細なディテール。その全てがスペクタクルなサウンドの中にあります。1967年にロンドンのキングスウェイ・ホールで録音されたこのパフォーマンスは、カラヤンのレコーディングとは異なりますが、とても印象的で素晴らしい録音です。クレンペラーの安定したテンポは、長い第一楽章においてほとんどの指揮者が成し遂げられなかった一貫性を生み出しています。 第二楽章と第三楽章は、通常より少し遅いテンポで演奏されています。そこにアイロニーとブラックユーモアを感じ取ることが出来るのも、ディテールにこだわったレコーディング技術のおかげです。 荘厳な最終楽章でクレンペラーは、ドイツ・グラモフォンのバーンスタインのバージョンのように限りなく沈んで行くのではなく、死に直面してもそれを受け入れる気高さを示しています;
録音:キングスウェイ・ホール、ロンドン 録音日:1962年2月
YKMLP-0032: 2. 1 LP: HMV ASD493
カール・シューリヒト指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ブルックナー [交響曲第九番]
これをオリジナルのEMIバージョンで購入されたら、非常に高価なものになります。そのパフォーマンスは、皆さんがあまり聞くことがない種のものです。シューリヒトのアプローチは元気一杯で、メインテーマは外に向けて発散されています。内面的で思慮深い解釈のブルーノ・ウォルターやカラヤンとは正反対の解釈です。このブルックナーの世界は、弾けるブラスと共に表情豊かに力強く前に進んでいきます。この録音は今日でも第九番の最高のレコーディングの1つです。 レコーディング・バランスはアップ・フロントではありますが、驚くほどよくオーケストラのいろいろなパートを分離させています。低音部のブラス(ブルックナーでとても重要な)は、オーディオ・ファイルに強いインパクトを与えるでしょう。第二楽章のスケルツォは、その力強さに圧倒されます。このブルックナーは、不自然なセンチメンタリティを排除して直接感性に訴えかけてきます。
録音:ウィーン楽友協会ホール 録音日:1961年11月
YKMLP-0033: 3. 1 LP: HMV ASD263
エフレム・クルツ指揮/ フィルハーモニア管弦楽団、プロコフィエフ[古典交響曲第一番]、 ショスタコーヴィチ[交響曲第一番]
このレコードは、1950年代後期のフィルハーモニア管弦楽団が、なぜ多くの人によって世界で最高のオーケストラと認められたかについて理解させてくれます。 プロコフィエフのシンフォニーは、妙味とユーモアを持って演奏され、そして最終楽章においては特別なものとなっています。 この音楽の中で軽妙さを出すために、木管楽器とストリングスは、アクロバティックなフレーズを演奏しなければなりません。それは今日においても聴く歓びと新鮮さを与えてくれます。ショスタコービッチの第一番に存在するウィットやアイロニーは、優れたオーケストラの演奏の中に取り込まれ、さらに劇的でドラマティックな雰囲気が創り出されています。クルツはフィルハーモニア管弦楽団の豊かなストリングスの響きを、強烈な解釈をもって見事に表現しています。
録音:キングスウェイ・ホール、ロンドン 録音日:1957年3月
YKMLP-0034: 4. 1 LP: HMV ASD2272
ジョン・バルビローリ指揮/ハレ管弦楽団シベリウス [交響詩「フィンランディア」他]
永遠に続いていくようなバーンスタインのものと違って、この「悲しいワルツ」は私が知っている最も上品な作品の1つです。 作品を暗がりの深い海に持っていかず、緊張感を持って音楽は演奏されていきます。このLPは、シベリウスの世界へのイントロダクションとして用いられます。「フィンランディア」はパワフルではあり啓明を喚起する解釈です。そしてより軽い「カレリア」はカラヤンのものを凌ぐ出来栄えです。それは重い足取りではなく、弾みながらなめらかに流れます。これはダイナミック・レンジと周波数特性に長けた非常にバランスのとれたレコーディングです。このLPは、このフィンランドの作曲家に馴染みがないオーディオ・ファイルの方にも受け入れられるものと信じています。
録音:アビーロード・スタジオ、ロンドン 録音日:1966年1月
YKMLP-0035: 5. 1 LP: EMI HMV ASD3133
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮/ モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)、
グリーグ&シューマン [ピアノ協奏曲]
このアルバムに収録された2つのコンチェルトの解釈は論争の的になりました。
リヒテルはテンポをところどころで変えて、音楽のフレーズを伸ばすことを恐れません。
すべての批評家がこの解釈を好きだったわけではありませんが、彼は全体のパフォーマンスを通して、別の世界にリスナーを導いていく天才的な才能がありました。それは演奏にもう一つの次元を加える不思議な瞬間です。これはスローなテンポの際の動きにおいて特に顕著です。この偉大なピアニストによって生み出される全ての音には特別な意味があるようです。指揮者はソリストの後ろで全体を見事にコントロールしています。レコーディング・クオリティも非常に優れたものです。
録音:モンテカルロ歌劇場 録音日:1974年11月
YKMLP-0035: 5. 1 LP: EMI HMV ASD3133
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮/ モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)、
グリーグ&シューマン [ピアノ協奏曲]
このアルバムに収録された2つのコンチェルトの解釈は論争の的になりました。
リヒテルはテンポをところどころで変えて、音楽のフレーズを伸ばすことを恐れません。
すべての批評家がこの解釈を好きだったわけではありませんが、彼は全体のパフォーマンスを通して、別の世界にリスナーを導いていく天才的な才能がありました。それは演奏にもう一つの次元を加える不思議な瞬間です。これはスローなテンポの際の動きにおいて特に顕著です。この偉大なピアニストによって生み出される全ての音には特別な意味があるようです。指揮者はソリストの後ろで全体を見事にコントロールしています。レコーディング・クオリティも非常に優れたものです。
録音:モンテカルロ歌劇場 録音日:1974年11月
<YUKIMU CLASSIC LP COLLECTION 制作概要>
マスターテープからリマスタリングされたLPは他にもありますが、一般的に「マスターテープ」とは、セッションテープを繋ぎあわせて完成したファイナル・マスター・テープをコピーした、いわゆる「プロダクション・マスター」を指している場合があります。しかし、YUKIMU CLASSIC LP COLLECTIONはセッションテープそのものである大変貴重な「ファイナル・マスター」を使用してリマスタリングを行っています。
このことは、今回のリマスタリングに使用されるテープが、実際にアーティストが演奏した現場のレコーダー上にあったテープそのものである事を意味しています。
使用されたファイナル・マスター・テープ(ジュリーニ指揮/ ロッシーニ序曲集) [SAX2560]
発売されるタイトルの中には、ファイナル・マスター・テープがドライアウト(接着剤剥がれ)してしまったものや、過去にリマスター履歴がないものなどもありますが、それらのエディット(接着作業など)も敢行し、ファイナル・マスターからのマスタリングに拘りました。
最終的なサウンドの決定は、イタリアで最も権威のある音楽誌「CD CLASSICA」「ORFEO」の創刊に携わり、現在では同誌の発行人も勤めるPierre Bolduc(ピエール・ボルダック)氏が担当。氏はワーナー・ミュージックと深い関わりを持ち、かの大指揮者ジュリーニやトスカニーニとも親交が深かったクラシックに非常に精通した人物です。過去にもユニバーサルとコレボレーションし、ドイツ・グラモフォン、デッカ、フィリップス、アルゴなどのリマスターLPを作成し高い評価を獲得。世界のクラシック愛好家から絶大な信頼を得ています。
掲載されている各タイトルの説明は、今回のコレクション発売にあたり、ピエール氏が日本のリスナーのために書いてくれたものです。
マスタリングは、アビーロード・スタジオのトップエンジニアであるSimon Gibson(サイモン・ギブソン)、Lan Jones(ラン・ジョーンズ)両氏が担当。
Simon Gibson
Lan Jones
マスターテープからのリーディングには、アビーロード・スタジオ専用にカスタマイズされたSTUDER A80を使用しました。
過去のリマスター・レコードはヒスノイズなどを取り除き一聴した時の「聴きやすさ」を重視したものも多くありましたが、ユキムではそれでは本来の演奏のエネルギー感、密度感などが損なわれると考え、ヒスノイズを除くといった作業は一切廃止。ノイズ・リダクションは音楽シグナルを曇らせる外からのノイズ除去のみに制限され、マスターテープに記録された「本来の」音を再現する事に注力いたしました。
最高のカッティング・クオリティで知られるドイツ・パラス(Pallas) 社にてカッティング、プレスを行い、カバージャケット、LPラベルも可能な限り高品位かつ、オリジナルに忠実に再現しています。再生されるサウンドはオリジナル盤と勝るとも劣らないクオリティを有しており、最高品質をお約束します。
それぞれのタイトルは180g 重量盤300セット限定。ジャケット裏面にはユキム・オリジナル型番とシリアルナンバーがプリントされたシルバーラベルが貼られ、特別なレコードであることを証明します。
12タイトル発売後も、過去にリマスターされた事の無い歴史的名演なども含め定期的に6タイトルずつを発売してまいります。演奏の内容、ジャケットの品質、細部まで拘り抜いたクオリティで、日本のクラシックファンの皆様に発売を心待ちにしていただけるようなシリーズにしていきたいと考えています。